発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3884.息を漏らさないためのアドヴァイスを教えてください

息をしっかり吐くが響きを身体の中に残して歌うということを忘れないようにしましょう。口の中に響きを残したまま、息をしっかり吐きながら歌うことが出来ると、とりあえず歌うときバテることはほとんどなくなります。難しいのは息をしっかり吐くと、その息に載って、前方へと響きももれてしまうことです。そうすると、響きのイメージが大きくなり過ぎ、コントロールする力も大きくなっていきます。コントロールする力が大きくなると、筋力など余計な力を必要とし、体力と根性で歌うという最悪の発声に至ります。ティート・スキーパは、息に言葉をのせて、と述べていますが、響きを載せて、とはいってません。これがものすごく重要ポイントです。また、響きを体に残そうという意識が強過ぎるあまり、息を吐く筋肉が固まることもあります。発声はすべてバランスが大切です。身体に残す感覚と息を吐く感覚、この相反する二つの感覚を同居させて声をコントロールできるこの絶妙なバランスに成功するための第一歩は、身体と息を扱うイメージを出来るようになってからやっと第一歩を踏み出せるものです。(♭∀)