発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3893.息を吐ききってお腹を緩めると、通常吸う息の半分くらいしか息が入ってきません。緩めて入ってきた息と同じくらいの息をさらに吸うことができます。自然に入る息だけで声を出すと、あまりにも少しの声しか出せません。どうしたらよいでしょうか。

もともと、トレーニングの目的が「吐く力をつけること」にあります。まずそれを念頭において下さい。

レーニングとは、すぐにできることをするのではなく、少し負荷をかけて不自由なことをすることに意味があります。

「これをすれば~がすぐできるようになる」という、ノウハウを伝授することはトレーニングではありません。

少しの息でたくさん吐けるように「身体を鍛えるメニュー」なのです。

レーニングには、過程と段階というものがあります。少しの息しか吐けないことは当たり前です。

言ってしまえば、息をたくさん吸いたいなら吸えばよいのです。

しかし、それではトレーニングの意味がないのです。

例えば、バレエのレッスンで、姿勢正しく・膝を曲げないように足を上げようとしても高く足が上がりません。姿勢を悪くして膝を曲げると高く足があがります。どうしたらいいでしょう、という質問と同じことです。(♯Γ)