A.高音発声にも、いくつかの種類・選択肢があります。高音域発声を主としない低音域の得意な歌手が、ここぞというときに出す高音は、迫力を重視した一発勝負的なものも多く、安定して出せても、それは基本的にがんばっている様子がうかがえないと、聴衆は満足しないものです。そのためもあり、チェンジをしっかりしないで、高音にいどむこともあるようです。一方、高音発声を主とする歌手は、自由な高音域を獲得するために、声帯をチェンジすることが必要条件になります。喉に無理な力を入れないように、よく脱力して、自然な声帯のチェンジを訓練することが必要ですが、男性の場合は、脱力し過ぎて、裏声に移行してしまう人も多いようです。
最近の男性ポップス界は、いまだ高音ばやりなので、女性のように裏声を強化することもまれではなく、それにともない、ミックスヴォイスは、日常の高音獲得法になっていて、苦労してチェンジを訓練する歌手は、ほとんど皆無に近い状態なのは、とても残念です。(♭Ξ)