A.声量は横隔膜の運動と、非常に関連しています。感情を、大きく出そうとすると横隔膜が大きく運動し、そして、息もたくさん使います。ですから、歌う時に、恥ずかしがらず、少しおおげさなくらいの気持ちを表現しようとすることで、声量がアップすることがあります。しかし、日頃の訓練なしに、表現だけ大げさにしようとしても、気持ちだけが大きくなり、かえって喉声になってしまうこともあります。日頃、運動と同じように、息を限界まで吐き切ってみたり、短く、下っ腹から、息を出す練習を10分くらいしてみたり、自分の120パーセントの訓練をすることで、少しずつ、横隔膜の運動の幅が広がり、喉に負担もなく、声量が出てきます。腹筋をしたり、走りこみをしてみたり、実際に運動してみるのも、いいと思います。また、お腹に息をためる練習も効果があります。横隔膜は斜めにありますから、腰のあたりにも、息が入る感覚があると思います。お腹に息がたくさんたまるようになると、それだけ、息が使えるようになり、声量もアップします。始めから、たくさん息を入れようとせず、ゆっくり鼻から吸います。息は、水と想像して、お腹の底に溜まるイメージです。お腹に、重みを感じることが大事です。息が入る位置は、みぞおちと、おへその間、そして、腰の辺りの2箇所に手を当てて、確認します。たくさんでなくてよいので、底にたまるというのが、大事です。そして、息を少しとめ、そして、ゆっくり細く吐く、これもとても効果があります。(♯Ω)