A.理由は様々だと思います。
人の意識の受発信には数段階あると言います。
「刺激を受信する」→「刺激を分析する」→「発信するものを選択する」→「発信の実行方法を選択する」→「実行(表現)する」
台詞の朗読、独白、ソロ歌唱などの場合、BGMや伴奏以外は自分の想像力が刺激となるので相手役(デュエット相手)がいるのとは異なり、また内面作業も表現の対象も異なります。
表現力が乏しい、と言っても一概に原因を突き止めるのは簡単ではありません。また一説によると、3歳くらいまでの幼少時期までに味わうことの無かった感情には、大人になっても鈍いと言われています。例えば、幼少時期まで周囲に「怒る」人と接したことがなかったり、自分自身「怒る」機会をもつことがないと、大人になっても「怒る」感情が生まれにくいらしいです。
また、日常から感情を表に見せないように過ごしていると、いざ表現しようとしても(しているつもりでも)出にくいことも多くあります。
理由を探ることは表現者として必要なことだと思います。対処解決の糸口となるからです。今回は、対処解決方法までには言及できませんでしたが、日常の自分を省みて表現者としての自分の楽器を磨くことも大事です。(♭Д)