発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4024.素質(持って生まれたのと)と育ち(後天的に身につけられるもの)についての相違点(1)

A.持って生まれた才能というものは、その人独自のものであり、その人特有のものです。またこの才能は本人の自覚がない場合もあります。親の遺伝子を受け継いでいるため、自覚症状はないのですが、その自覚症状がないということが最大の能力なのかもしれません。
後天的に身につく才能は、育った環境、受けた教育、出会った人たち、本人の努力によって変わってきます。
両親が音楽家だったり、どちらかの親が俳優であった場合には、こどもは影響を受けやすいものです。親がそうした職業をやっているということで親しみがわき、目指しやすくなるのです。歌舞伎の家系で育ったこども達もそうかもしれません。
また学校教育でも変わってきます。そして、その中で出会う人によっても影響を受け人格形成されて、能力がはぐくまれていきます。
しかし1番大事なことは、持って生まれた才能というものがなくても、本人の努力で才能は身につくことができるということです。この部分を信じてほしいのです。あきらめる必要はありません。自分が目指したい目標が見つかったならば、その時点から努力を始めればよいのです。才能がある人が1回でできてしまうことでも、10回やって追いつけばよいのです。器用に1時間でセリフを覚えてしまう人がいても、気にしないで10時間勉強して覚えればよいのです。努力で補えることはたくさんあるのです。
結局、持って生まれた才能というものをもっていても、努力しなければ花開かないし、努力次第では、持って生まれた才能というものを凌駕することもできるのです。それだけ人間には可能性があるのです。
いつからでも夢を思い描き、夢に向っていっていいのです。歳や環境ではなく、チャレンジ精神こそが夢を現実のものとします。努力、チャレンジ精神、そしてハングリー精神をもって、後天的な才能を身につけていきましょう。(