発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4029.素質(持って生まれたのと)と育ち(後天的に身につけられるもの)についての相違点(6)

A.私が考える素質とは、まずはその人の身体(容姿も含む)、感覚です。スポーツ選手や、歌手や演奏家など肉体(身体)を使って表現したり、競いあったりする人の中では、持って生まれた肉体そのものが素質に値すると思います。身体の大きさや、筋肉の質、運動神経など、どんなに努力しても身に付かないものもあると考えます。特に、スポーツ選手は努力したから皆がトッププレーヤーになれるとは思えません。身体の大きさは、種目によってはカバーできるとは思いますが、本来の身体の強さは人それぞれだと考えます。
次に、感覚。皆さんが馴染みのある言葉で表現するなら、センスがある! というような言葉でしょうか?! それも、群を抜いてある人がいます。私の個人的な意見としては、ユダヤ系の音楽家演奏家は、群を抜いてセンスを持っている人が多い気がします。
育ちとは、教育や知識を学習することに他ならないと考えます。音楽に関していえば、楽譜を読むこと、書くこと、楽器を弾くこと、歌うことなど能動的なものから、頭の中で想像したり、思想したり・・・。表現すること全てが、後天的に身につけられるものだと思います。そして、それらの知識や技術を反復教育していくことで、どんなに人も発展していけるものだと考えます。もしかしたら、反復学習で身につけられたものも、他人からみたら素質と呼ぶようなことも起こりえるかもしれません。(
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