A.高音からの出だしですので、喉を詰めないように気をつけましょう。そのためにはブレスのタイミングも重要になってくると思います。ブレスから歌は始まっています。ブレスをしながら“caro”をイメージし、高いポジションを作っておくとよいでしょう。
そして、この曲では繰り返し下降音型が登場します。音型と一緒にポジションが落ちてしまわないように、下降音型は上昇していくようなイメージで歌います。Larghettoでゆったりと歌うのですが、音楽や声が停滞してしまうことのないように、常に次のフレーズを意識しながら歌いましょう。
特に前半や再現部は伴奏の動きもゆったりしていますので歌でテンポを引っ張っていくとよいと思います。中盤(il
tuo fedel~)から伴奏の動きが出てくるのに伴って、少し前に前に音楽を持っていきます。最後8小節目から登場する装飾音符は息の動きで処理します。うまく回せないうちはHを入れて練習してください。あくまでも3拍目に(中声用でしたら)ドの音がはまるように。最後は伴奏の盛り上がりに繋がるように、あまり収めすぎない方がよいでしょう。
どの楽曲にもいえることですが、歌詞をスムーズに読めるようにしておくこと。単語のアクセントも大切ですが、フレーズの中でのアクセントを大切にしてください。(♯Λ)