発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4071.声の響きはどのような感覚で考えた方がいいでしょうか

.皆さんは、スピーカーから出てくる歌手の声を真似しようと思うと思います。しかし、録音した声と実際にマイクを通さないで出す歌手の声には大きなギャップがあります。よい歌手ほど、狭い部屋で聴くとその声に物足りなさを感じるということはあります。大音量を想像していたが、あまり大きな声を出している印象がない、とでも言うと思います。しかし、本当によい声とは、近くで聞いても心地がよい声です。空間を満たしている声は、小さい声でも大きい声でも常に耳元にそっと置かれているような心地よさを感じます。

例えると、ハンドベルやお寺の鐘の音のように声の響きを感じると考えるとよいかもしれません。筋肉によってとても頑丈に作られたものを想像しない方が懸命です。それが、本当の響き、だと思います。(♭∀)