発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4077.高音域で言葉がわかるためにはどうしたらよいですか

.まずは母音を正確に歌う訓練から始めていかなければいけないと思います。特に日本人のレッジェーロと呼ばれる声の方たちは声が薄い人が多いので深さも同時に勉強していかなければいけないことを再確認する上でも発音の問題と向き合うのはよいことだと思います。

日本人のレッジェーロなら東京音大教授の釜洞裕子先生などの日本語はとても美しいです。もともとドイツリートの名歌手でもありますがその日本語の美しさはぬきんでています。若手では森麻紀さんも素晴らしい日本語を聞かせてくれます。

もう少し太くなると二期会の山口道子先生なども高音域での美しい日本語の発音を聞かせてくださる名歌手だと思います。すべて開けて歌ってしまうソプラノが多いなか深いポジションでの母音をキープできるその技術はとても勉強になります。

まずは発音の前に発声の母音の技術に目を向けてみましょう。

(♭Σ)