Ａ.生徒さんの何人かで普段の話し声が良く響く素晴らしい声を持っているのに、歌を歌うとなると急に声を出すことに不自由になり、別人のような声で歌っている方が何人かいらっしゃいます。
話しているときの声そのままで歌うといいですよ、とアドバイスをしてみますが、歌おうとすると不自由になってしまうようです。
生徒さんの多くがよい声を出そうとする時に喉に力が入っている方が多いのですが、よい声を出そうと思ったら、むしろ喉はリラックスさせなければなりません。喉をどうにかしようと意識することは力みの原因になってしまうので、喉に意識を置かないほうがよいと私は思います。腹式呼吸で息を吸い、吸った息を喉の力ではなく腹筋で押し出すように声を出す。とてもシンプルなことですが、まずはこのことができることが重要です。最初からいろんな知識や考えを持って望んでしまうと、そのことにがんじがらめになって力が入ったり、癖のある声の出し方になったりすることもあるので、まずはシンプルに取り組むことを勧めています。（♯μ）
