発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4144.歌唱における発音(外国語)の学び方について(8)

A.「歌うとき」は「話すとき」よりも口を開けるのは明白ですので、「話すとき」の発音の状態をそのまま「歌うとき」にも当てはめると、喉・口の開きが狭いために発声的な問題が生じてしまいます。何語にしても、発声を邪魔しない、発声を崩さない状態のなかで発音できるようになることを求めたいです。
言葉は「子音」と「母音」から成り立っていますが、有声として歌声になるのは母音です。母音で声をつないでいかなければ、どんなに頑張って発音したつもりでも声はぶつぶつ途切れてしまい、結果としてフレーズもながれなくなります。まずは短いフレーズでいいので、歌詞の母音部分のみでそのフレーズを歌うことで発声の状態を確認する、その後で同じ状態を保ったまま子音も入れ歌詞で歌ってみる、という練習を是非お試しください。子音に惑わされて母音の口が狭くならないよう特に意識してください。声はしっかり出ていく上に、発音もはっきり分かる、ようになるための効果的な練習です。(♯α)