発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4171.歌唱フレーズの処理(うまく、音楽的に、個性的にする)について教えてください。(5)

A.歌唱フレーズの処理で一番スタンダードといえる表現方法は、フレーズの最初の音から最後の音までに大きなディナミクスをつけることです。例えば、童謡の「ぞうさん」を例題にしますと、最初の音のフレーズ、ゾ~ウさんのところをMPから始まり、ゾ~(mp<クレシェンド)(MF) (>デクレッシェンドmp)さんという風にフレーズごとに大きななだらかな山を作るように歌います。そして、最初に発する言葉を丁寧に歌い、もちろん最後の言葉も閉じるように歌うだけで、これが本当に音楽的に聞こえます。単純で嘘みたい?!

と思われる方もいらっしゃるでしょうが、音楽の根本のようなものです。これをご自分の息遣いとして表現できれば、より完成度が高まります。簡単なようですが、これを実践して歌うのは声のコントロールもとても必要なのですが・・・。

でも、最初は何も深く考えずに「ものまね」とでも思って一度その形で歌ってみてください。その形が癖づくと、聴いている人から常に音楽的に歌っているように聞こえるはず?!(♯Δ)