A.個人差はありますが、日本人の共鳴腔は欧米人に比べて狭く、また日本語の浅い発音や、言葉によるコミュニケーションが重視されていない傾向から、良い声ではつらつと喋ることから少しずれたところで、声を出すことが当たり前になっているのです。そのことを理解し、自分本来の最も効率的な声の出し方が、現在の状態ではなく、(もちろん人によります。最初からできている方も中にはいます)共鳴腔をしっかりとあげ、腹式呼吸でもって声を出すスタイルであることを理解してもらうようにしています。
あける練習の仕方も様々ですが、自分でできるお勧めとしては、こぶしを口に入れたようなイメージで(イメージでだいじょうぶですよ!)軟口蓋をあけてみる、それも一瞬ではなく10分から30分くらい少しの休みを挟みつつやるのです。あとは同じように時間をかけ、あくびをしたり、スプーンの背で軟口蓋を上げるようにやってみます。すると最初は思いもよらなかった口の奥の開き方が身についてきますよ。
※自分でやってみるときに注意してほしいことは、決して力任せにやるのではなく、あくまでストレッチのように柔らかい筋肉の動きでやることです。(♯Ж)