発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4207.音痴の矯正法について、教えてください。(11)

A.音痴の人は、もともと音の高低、幅がつかみづらいのでしょう。ですから、難しい音形や音の跳躍がある発声練習をするのではなく、その人が普段話している音の高さを鍵盤で示し、そこから少しずつ音の幅を広げていきます。また、音痴なのではなく、その音が高くて声が出ないために音をはずしてしまうことも考えられます。小さな声で、ため息をつくように、楽な音域からまずは息を出してみる。

喉を楽に、胸を締め付けずに開放して声を出す訓練が必要です。トレーナーが一緒に声を出してみて、同じ音になるよう導いてあげるのも良いでしょう。片方の耳をふさぐ、または紙袋を頭からかぶって袋の中に聞こえてくる自分の声を聞きながら声を出すのも矯正になります。出した声を録音するのもひとつの方法です。

音をよく聴いて、音に慣れる習慣をつけることが音痴の矯正法につながるでしょう。(♯Å)