A.レッスンでよく頬を上げてとか笑顔で歌いなさいと指導されることがありますが私のレッスンではその逆のことをおこなっています。それは顔の力を全くなくして顔も無表情に歌わせることです。すべてのことを横隔膜で行なうためです。全く力のないところから初めて横隔膜の力だけでうたうというのはかなり大変な作業ですしやる側にも教える側にも根気が必要です。これが出来てくると自然にマスケラを響きが通過し喉も開いてきます。
自分から響きを作りにいかないということが大事ですがこれが中々出来ません。無意識の内に必ず声を自分が良いと思うところに当てにいったり鼻腔共鳴とおもいながら唯の鼻声だったりすることがとても多いのでこれを実践できるトレーナーのもとで地道にトレーニングしていく以外方法はありません。
これが完全にできるようになると色々な表情で歌えるようになります。歌とはいろんな表情をしなければいけません。笑顔しかない歌などありません。(♭Σ)