発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4214.オペラではキャラクターをだすべきですか。

.モーツァルトの作品になってくると、重唱というのが多々でてきます。フィガロの結婚などは7重唱などもあるのですが7人のキャラクターがそれぞれ違うことをいっているのにそれが音楽になっているのですからモーツァルトの天才ぶりが伺えます。

合唱ではないのでそれぞれの個性が出てきたほうが良いわけですが、フィガロの結婚にはケルビーノとマルチェッリーナという二人のメゾの役があります。おなじメゾの役でも全くキャラクターが違いこの個性をいかに出せるかが劇的な演劇の要素を含みドラマを面白くさせていきます。声、歩き方、表情、手の扱いなど様々ですが、これらのことを一つ一つこなしていくととても素晴らしい作品になっていきます。モーツァルトのこれらの作品を是非一度鑑賞していただくことの面白さに気付いて来ると思います。(♭Σ