発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4223.表現をどのように見極めていますか。

 表現というのは、色づけされた声(オリジナルフレーズで、くせや個性が入る)です。基礎は、応用性の高い、柔軟で変化に応じられる声です。そういう違いはありますが、いつも本人が主体、トレーナーはサポート役です。

 自分のもっているすべてを教えてしまおうとがんばるトレーナーもいます。自分の授業パフォーマンスが作品となって、生徒は観客となっているのです。「先生みせてよ。すごいよ、払います」これでは、本末転倒なのです。それを「まるで中学校」といったこともあります。日本の教育への、教育とは、先生に教わることだと囚われてしまった人への、私の警告です。

 でも、こういうパフォーマンスをみないと、信用できない人もいるからやっかいなのです。クリエイティブな現場では、トレーナーは、何よりも、自分のもっているものをアーティストのために取り出すアプローチを発想できるかが問われているのです。

 ヴォイストレーニングを、どのように捉えるかは、人それぞれにあると思うのです。カラオケ教室や英会話スクールに行くのさえ、広義には、ヴォイトレと考えてもよいと思います。

 まとめておきます。

現実対抗―表現

自分―発掘―基礎(Ei)