発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4266.なぜ日本人は英語が苦手なのですか。

.英語には日本語にない発音がたくさんあります。発音記号などでチェックするとよくわかります。

私たちは、幼稚園や小学校一年生のときに50音ということで「あいうえお」という母音や、「(あ)かさたなはまやらわ」の子音を学びました。

ただ、日本語というのは、音声面ではシンプルなことばです。5つの母音の前に子音をつけて、その組み合わせで言えます。AIUEOの前に、Sがつくと、サ、シ、ス、セ、ソで通じるので、それ以上に詳しくは学ばないのです。(ここでSi(スィ)とシの発音だけが違います)

私たち日本人が発している音は、50音表での100余りの音だけではないのですが、100余りの音で認識して、発し分けているので、それ以上、聞く耳が細かく区別していないのです。たとえば、次に来る音で発音は変わってくるのです。あとは使う文字が多いので、ひたすら読み書き、カタカナや漢字の習得に時間を使いましたね。

音声面での発音が、複雑な外国語では、外国人は発音や発声について、基礎教育で学びます。彼らのは、子音中心言語で、音の組み合わせにたくさんのヴァリエーションがあるのです。

つまり、日本語は音声面でシンプルなので、あなたもほとんど発声や発音について、それほど学んではこなかったから、外国語が難しいわけです。(♭ф)