A.それっぽいなというのはちまたやテレビから流れてくる声にそっくりだなと感じる時です。それっぽいほうが売れるのか、使ってもらえるのは正直分かりません。それはプロモーターが考えることですから。しかし生徒個人の声ではないなと思うことがおおいです。どこか作ったような作為的な声がきこえてくるからそう感じるかもしれません。現在音楽業界で口パクを禁止するような声も上がり始めています。自分の声で勝負するのか自分の好きな声を目指すのかそれはそれぞれの価値観にもよりますが、レッスンしていて作為的な声と感じる声は私自身はあまり好みではありません。少なくとも舞台では通用しないでしょうし芸人の方がよっぽど自分の声で勝負しているという観点からは舞台やドラマでも使いやすいと思います。
最近では吹き替えや録音に声優ではなく俳優や女優、芸人の方々を使うことが増えてきました。これはどういったことを意味するのでしょうか。ただ単にプロモーターとしての一環なのか、何か別の理由があるからなのかは分かりませんが自分の声という観点からは最近声のレッスンで多く見られる現象とは対極の位置にいると思います。レッスンでアドヴァイスはしますが最終的にどちらに重心をおくかは生徒本人の考えですので是非とも活躍できる声を磨いていって欲しいと思います。(♭Σ)