発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4303.一流の人ってどう学んでいるのですか。何の違いですか。

.天才的なのか一流なのか、すぐれた人へは、私は、包括的に大きな輪をかぶせるようなアドバイスを一言、二言与えるにとどめます。あとはポイントで指摘できるまで待ちます。

わからない人に何を言ってもわからないし、却って言ったことに囚われ、混乱してしまう。わかる人は言わなくてもわかるのだから、言うだけ意味がない。一流の人は、わかるのには、やるべきことをやって待つべきだということを、体験から知っているからです。

普通の人からみれば、一つずつ細かく直してどんどんうまくしてくれたらよいのにと思うのでしょう。しかし、すぐれているトレーナーは、それができないのです。

たとえば、6点くらいの歌を聴いて、60点くらいにしなくてはいけないとき、どうすれば8点になるか、その後1点、1点というようには考えないのです。カラオケの先生は点数を2点、5点と上げていくすべを知っています。しかし、真のプロを目指す人は、その積み重ねで100点に近づくとしても、100点でもプロの歌にならないのを知っています。するとトレーナーとしては「向いてないよ」か「がんばりなさい」と言うかといったところです。(♭π)