A.歌う体勢を整える過程で、ご自身の姿勢の癖(思ったより猫背、胸を張っていた、左手に力が入る、顔を傾けて歌うなど)に気づかれたり、その癖に改めて向き合うようになります。するとそういう方からは、歌うときはもちろん、普段の生活でも良い姿勢を意識するようになる、というお話をよく伺います。実際にレッスンでもその方なりの良い変化が見受けられます。以前よりも自分自身の姿勢や身体の感覚に意識を向けるようにる、この「意識の変化」は上達していく上でとても大切です。
身体をよりしっかり使うためのひとつの練習として「息を4拍吐く-ブレス」×6回を行いますが、「お腹の支え」と息の流れがうまく連動していないと(途中でブレスをしているにも関わらず)後半にいくにつれて息絶え絶えになる方が多くいます。そのような方でも、きちんと身体が使われ始めると吐く息が安定し、ブレスでもしっかり息を取り込めるようになるので、4拍×6回も始めから最後の1拍まで同じ力量で息が吐けるようになります。(♯α)
A.1.トレーニングを追及して進めていくと、ろっ骨、腹筋などに柔らかな筋肉が付くようです。また意識して柔軟や筋トレも行なうので、健康的になり、ややしっかりとした体型になりました。
2.姿勢がよくなり、堂々とした様子になります。トレーニング前の上手くいっていないときは、姿勢が前かがみになったり、首が前に出てしまっていることがありました。
3.胸式呼吸になっていたものが自然と腹式呼吸になり、深い呼吸を普段からできるようになりました。
4.高音などで、表情が苦しげになっていたのが、正しい発声で歌えているときは、柔らかく笑っているような表情のままで歌えるようになりました。(♯Ж)
A.まず身体を意識するようになるので姿勢が良くなってきます。声を出すことのトレーニングはスポーツに通ずるものがあるので、気持ち的にはアスリートのような感覚になってきます。体系も胸囲が増えてウエストは引き締まっていきます。ただ、本当のアスリートのようなガチガチの筋肉ではなく、ゴムのような柔軟な筋肉なければなりません。
呼吸に関しては中々日常から変えていくのは大変ですが、あくびやうがいの時などに意識すれば今までとは違う感覚になっていきます。
声量は大きくなると言うよりかは大きくすることができるようになります。声量や音色は長年の癖と耳で自分の声を覚えてしまっているので、無意識ではほとんど変わることは無いかもしれません。しかし、喉にかかる負担軽減や意識した時の声の良さは実感できていくと思います。(♭Ш)
A.腹式呼吸の習得。
発音、発声が美しくなる。
呼吸が楽に流れる。
歌声だけでなく、話す声も負担なく、何時間でも話していられるようになる。
日本語の特徴と英語やその他の言語の特徴がわかるようになる。
自分の体の構造や普段の体の使い方の癖などがわかるようになる。
表情筋が豊かになる。
指導することによって、自分自身の発声もわかってくる。(♯Å)
A.1.胸骨が開き、胸周りが筒型になりました。
腹直筋が強化されていました。(お腹に大きなしこりができたと思い、医師に触診してもらったところ、腹直筋と判明)
2.姿勢がとても良くなります。
また、姿勢によるものと思いますが、実寸よりも背が高く見えたり、自信がある人のように見られるようになります。
3.呼吸:大学生の頃、長めのフレーズをワンブレスで歌うのが辛く、カンニングブレス(隠しブレス)でしのいでいましたが、今はワンブレスで歌えるようになりました。
4.表情筋:よく使うので発達します。特に頬骨をいつも高くキープするように意識しているので頬の上の筋肉が盛り上がっています。
目の周りの筋肉も通常の方よりも良く使うせいか、目の周りの脂肪が取れたようで学生の頃にはほとんど言われなかった、目がパッチリしているとか、大きいと言われるようになりました。
5.声域声量(音色):高校生の頃は発声があまりよく分かってなかったために高音が出づらく、e2がやっとでしたが、歌を専門的に学ぶようになって1オクターブ上のe3まで出るようになりました。
通りにくかった中音域が集めた声で歌えるようになり、ホールで後の席まで通るようになりました。
6.その他:話し声がきれいと褒められるようになりました。(♯μ)
A.変化していく点は本当に数多く、具体的に書くには正直大変な作業になってしまいます。なぜなら体そのものが以前と全く変わってくるので、部分にここがこう、という話ではなく、もっと大規模な変化がおこってきます。別物の自分になるくらいの規模です。
胸板や背中に厚みができて立体的な体になり、顔の表情も豊かになり、普段の姿勢や話し声はもちろん、おそらくつきつめると性格的な所まで及ぶことになると思います。
逆に、それが部分的な所で終わっているならば、それは良い変化とは言えないでしょうし、それくらい自分が変わっていくということを知り、それに身をゆだね、変えていきたい、変わりたいと思ってやっていかなくては、何も変わらないということをお伝えしたいです。(♭Ч)