A.呼吸ができていなくても、歌えて表現できていたらよいのです。歌も表現もその人のものです。私は、呼吸が声楽家のようにできなくてもよいと思っています。
ただ、ヴォイトレを真剣にやりたいと思ってくる人には、次のようなことは伝えなくてはならないと思っています。
歌で5秒しか伸びてないのだから練習で5秒伸ばせたらよいというのは正論です。しかし、5秒限界で5秒伸ばす人と15秒伸ばせて5秒伸ばせる人では表現力、深さ、余裕が著しく違って聞こえてくるのです。
歌の全体を演奏するとしたら、30秒くらい伸ばせなくては、心元ありません。しかも口先で響かせるだけでなく、体からヴォリュームある声でキープできなくては楽しめないではありませんか。トレーニングでやるべき課題もみえてきましたね。(♭π)