A.よく見られるのが骨盤が妙に後ろに傾いている方で、やせているんのに、おなかだけが前にぽんと出ているように見えます。
これは腹筋背筋の不足から起こる症状のようですが、この状態だと上半身をうまく支えられませんし、腹式呼吸もできていない、もしくは効率的ではない状態です。
最近は骨盤矯正クッションのようなものも安く手に入りますから、骨盤の正しい状態も探ってみましょう。
また、猫背で脇が落ちてしまっている方もよく見ます。これも筋力不足が要因ですが、脇がおちてしまっている状態(肘が内側を向いていて、ぺたっと脇についている。こうもりのような角度になっている)だと、肋骨の広がりを妨げてしまい呼吸に支障が出ますし、見栄えもよくありません。
脇に卵一つずつ挟める程度にスペースを保ち、ひじは軽く外向きにすると、肩甲骨も広がり、見栄えもよく呼吸にも有効です。そのとき肩があがらないように注意してください。やたらとよい姿勢を追求すると突っ張ったような感じになってしまいますが、歌に有益な姿勢を探ることは非常によい効果を得られます。決して緊張感のない身体に優しい状態が一番理想的です。(♯Ж)
A. よくない姿勢になっているときは、見た目にも美しくないです。よくあるのが猫背です。他にも、猫背ではないけど首だけ前に出ていたり、腰が前に出てしまって横から見るとS字になってしまっているような姿勢です。これらは背骨が曲がってしまっているので筋肉がよくないつき方をしてしまい、腰痛や肩こりなどを引き起こし当然声を出す楽器としてはよくない状態です。気がついているようで自分では気づいていなかったりもするので全身を鏡でチェックして、自分がそうなっていないかをみてみるとよいでしょう。
よい姿勢というのは上記の状態でない姿勢をいいます。つまり、よいというよりは、悪い部分が無い、と言う感じで捉えたほうがよいと思います。正しい姿勢を手に入れるにはよくないと思う部分を排除していくことで到達できるものだと思います。(♭Ш)
A. 姿勢はとても大事です。皆さん、『いい姿勢』というと背筋をピンと張って、胸を反り返らせ、喉元も緊張させます。
それは見た目にはいいのですが、実際それで声を出したり、ちょっと動いてみると違和感が生まれると思います。
『いい姿勢』とは、芯のある筋肉の緩んだ状態と考えてほしいです。
もちろん、声を出すのに必要な腹背筋や首、後頭部の筋肉を駆使はします。しかし、それらは必要に応じて使うのであって、基本的には全身緩んでいるほうがいいと考えてほしいのです。
しかし一方で、『身体の芯』がほしいいのです。これは、感覚的なことなので説明が難しいのですが、骨盤~背骨~首筋~つむじと真上に一本筋が通ったものを柔らかく筋肉で支えるとイメージするといいでしょう。決して筋肉で固めてはいけません。
また、足の重心は内足に集まるよう意識するといいでしょう。一般には両足踝下に重心の中心が加重されると言いといわれてます。
よって、歩くときも、踵~土踏まず~親指、と重心が移動していくといいといわれてます。そして、緩んだ上半身の重みが骨盤に集まりその加重がダイレクトに足の裏に伝わるといいといわれてます。
心と身体は一体とされています。いい身体の状態こそ、いい声、いい演技につながります。リラックスした『芯のある身体の状態』こそが、いい集中力を発揮するパフォーマーに必要な要素として必要です。(♭Д)