A.声の出し方やボディーコントロールの細かい技術は割愛して、今回は「身体の状態」に関してお話します。
表現者に共通する本来の自分の魅力を体現させやすい『身体の状態』というのがあると私は思ってます。
それは、気功術や太極拳、ヨガ、武道、禅、瞑想、スポーツ全般に共通する集中力を発揮する共通した『身体の状態』だと思います。
リラックス、といえばそれで済んでしまいますが、単純に人間の骨を最小限度の筋肉で柔らかく支えて立っている状態です。
ライブパフォーマーの関して言えば、足はパラレルで肩幅にひらき、最小限の筋肉で支えられた真っ直ぐの「脱力した上半身」の重みが「腰」に。→その「腰の重み」が柔らかい『膝と足首』を通して柔らかい足に裏に伝わり、大地に吸い付く感覚。足の裏の重心の中心は踝下にくるように。(重心が外に逃げない等に)
歩く姿勢、重心も大事です。以上と同じように筋肉・関節を柔らかく、重心の安定した移行を心がけて。
呼吸は腹式。
非常に曖昧な書き方でわかりにくいとは思いますが、「落ち着いた、腹の据わった、頭の冴えた」集中力を獲得するためには、精神論だけでなく、身体の状態を作り上げることが大事だと思います。
テクニックや表現しようと言う自意識を捨てて、『身体の状態』を整えることが、遠回りなようで実は一番大事なことだと私は思っています。
この『身体の状態』を理解してくると、テクニックとしての発声やボディーコントロールが、自然且つ魅力的なものとして表現され、