発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4500.発声時の身体の力みと改善方法を教えてください。

A.発声と身体の力みは、特に初期段階のヴォイトレにおいて発生しがちな問題です。ヴォイトレを受けたことがない人に大きな声を要求すると、大半の人は、胸や肩、お腹などに力を入れて声を出してしまいます。体形別にみると、特に、痩せ型の人は他の体系の人に比べてより力みやすいと言えます。声を支えられるキャパシティが小さくなるためでしょう。この力みというのは、発声においてはとても邪魔なものなのです。力みがある以上、声は解放された状態にはなれないのです。
力みの原因は多々あると思いますが、ここでは改善方法の一例を紹介したいと思います。
「床に何かを散乱させて、発声しながら一つ一つ拾い上げていく」
本でも文房具でもCDでも何でも構いません。兎に角、発声と同時に拾うという動作をしてみましょう。
「発声しながら平均台の上を歩くように慎重且つ姿勢良く後ろ向きに歩いていく」
猫背にも逆に反りすぎもせず、ヨタヨタもせずに真っ直ぐ後に歩きながら発声してみましょう。
「片足で立ち、浮いている足を回しながら発声する」
どちらの足でも構いません。片足で立ち、足を宙に浮かせたまま回しながら発声してみましょう。
個人差があるので、一概に同じ結果が出るとはいえませんが、力みが取れなくて困っている人は、ぜひ試してみてください。(♭Я)