発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4556.トレーナー自身の勉強法を教えてください。(歌唱中心に)(1)~(5)

A.歌う仕事しかしていなかったときは、ほとんどオペラに関係のあるものしか聴かず読まず見ませんでした。時間的に忙しくて、余裕がなかったこともありますが、古今東西(特に過去)の、有名な男声オペラ歌手をなるべく多くの人数、その音源を手に入れ、聴きあさり、その発声法に耳を傾け、分析しました。
今は、クラシック音楽以外の生徒さんも多いので、ポップスから民謡までなるべく幅広く、機会があれば聴くようにしています。NHK紅白歌合戦も、ここ数年は、しっかり見るようにしています。また、これは、以前から心がけていることですが、歌以外の色々なエンターテイメント、映画やドラマはもちろんですが、フィギュアスケート・新体操・シンクロナイズドスイミングなども、なるべく観るようにしています。(♭Ξ)

A.迷ったらすぐにレッスンに通うことです。迷ったときに自分で自分の声を判断しないことが一番重要だと思います。自分の声を自分で判断することほどこわいことはないと思っています。(♭Σ)

A.いろんな人の歌を聴くことです。うまい人ばかりでなく、いろんな人の歌を聴くことが、勉強になります。うまい人を聴く時には、どうしてうまく歌えるのか、あまり上手でない人は、どうしたら、よくなるのか、ということを注意しながら聴きます。
また、いろんな、ジャンルの歌、音楽を聴くことも、トレーナとしてのヒントになります。また、本を読むことも大事です。歌に関連する本は、直接的に勉強になりますが、音楽に関する本でなくても、歌そのものに直接関係なくとも、歌うにあたっての精神面や内面がどうあるべきか、ということへのヒントになる場合があります。
歌は、技術面については、自分が苦労して、手に入れた発声法を伝授できますが、最終的に、内面であったり、心であったり、常の生き方が歌に現れます。それを、どう磨いていくか、ということが、最終的に歌のレベルを決めるものなので、トレーナーはいろいろな角度から知識を得ることが大事です。そのために、いろんなものを見たり聞いたりすることが大事です。そして、どうしたら、伸びるのか、トレーナ自身の人格も上げるため、いろんな経験をつむことが大事といえます。自分が教えられたことを、自分なりの言葉で教えられるように、歌と向き合うことも大事です。(♯Ω)

A.歌詞の朗読及び、リズム読みが正確にできるようになるまで練習。曲は、自分の得意な母音で声の響きが満遍なく当たってレガートで歌えるまで練習。それができたら、歌詞を入れてメロディーを歌います。効率が良いし、のどの負担も少なくてすみますので言葉と音は別々に練習します。この方法ですと、上手く歌えるのが早くなります。ちょうどピアノを両手で弾くのではなく、右手と左手を片方づつ練習してから、両手で弾くのと同じ考え方です。(♯Δ)

A.基本の練習に加え、積極的にいろいろな音楽を聴くことを心がけています。また、実際の現場で学べることも多くあります。
(♯Λ)