A.「女三人よればかしましい」ということわざがあります。英語にもフランス語にも、似たような意味のことわざがあるといいます。
女性は、一般的に男性より言語能力にすぐれているそうです。女性は、言語をつかさどる左脳の「ウェルニッケの言語中枢」だけでなく、脳の右側にも言語をつかさどる中枢があるといいます。
たとえば、詩のような韻をふむ言語を聴かせ、大脳皮質の反応をみる実験では、男性の場合、左脳のウェルニッケの言語中枢にあたる部分にのみ活動の高まりが見られましたが、女性は、ウェルニッケの言語中枢だけでなく、右脳の対称的な部分にも同じような高まりが見られたといいます。
また、脳血栓や脳出血などの病気で左脳に障害を受けた場合、同じくらいの損傷なら、男性より女性のほうが失声症状は回復しやすいといわれています。しかも女性は、左脳のウェルニッケの言語中枢自体、神経細胞の密度が男性より高いという研究結果も発表されています。(♭ф)