発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4657.「パパ」から音を発した赤ん坊はいないのですか。

A.赤ん坊にとって、mのつぎに発音しやすいのが「パパ」の「p」音です。ママを覚え、それからパパを覚えるわけです。
「ママ」は空気が鼻に抜けてもよいのですが、パパは口の圧力を高めるため、抜けさせない必要があります。
のどの奥(軟口蓋)があがって、呼気が鼻に抜けるのを防いで(鼻咽腔閉鎖)、口内で圧力を加えて閉めた唇をこじ開けて出す(破裂音)のです。(このとき、口蓋帆拳筋が使われます。舌咽神経と迷走神経が脳の命令を伝えています。)ということで、普通はpがmに優先することはないのです。(♭ф)