A.声がこもりやすい方に共通するひとつの要因は、口の開け方がとても狭いということです。試しに「アー」と発しながら口を動かして形や開け方を変えていくと、母音アだけでも色々な発音になるのが分かります。これは誰が試してみても口を狭めたときは声がこもる状態に近づくということです。声がこもりやすい方は(当たり前のことですが)こもるような状態にしているからなのです。声がこもっている(と感じる)ときはほぼ、口の開け方が狭い=口の中の空間が少ない、と言えると思います。トレーニングとしては、口をしっかりと開けた状態で「アー」や「アエアオアー」と息だけで発音します(声は出しません)。このとき口の前に10cmほど離して手をかざし(手のひらを顔に向けて)、息が手に当たるのを感じながら行ってください。あくびをしたときに口に手を当てると手に息が当たるのとほぼ同じです。安定した息が吐けてきたら、同じ状態を保ちながら今度は声に出して発音します。これは他の発音を使っても大丈夫です。とにかく、開いた口を保ちながら息を吐く感覚に慣れることが近道です。(♯α)
A.こもりやすいのは、舌にむやみに力が入ってしまっていることも一因かと思われるので、舌根を下げ、喉を広くとって息を前に吐くようにしてみる。鼻にかからないように軟膏顎を上げる。口を広く使う。(♯Γ)