発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4738.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(11)(12)

A.声がこもりやすいということは、声帯がしっかりなっていない、そして口の中や鼻のなどの共鳴気管の広がりがないため、響かないということが考えられます。こもりやすい声をどうしたのかということもありますが、もしこもりを解消させたいとお考えであれば、この2点を改善させていく必要があります。まずやっていただきたいのは、鼻であまり呼吸しないという意識をもってみてください、イコール、口で息をしろということにはならないのですが、熱いじゃがいもを口に入れてしまって必死に冷まそうとするような動作をイメージすること。すると口の中にたくさんのスペースと空気が必要になると思います。口が小刻みに動き、冷まそうと呼吸するでしょう、その空気感や広がりを感じながら普段しゃべることをしてみて下さい、上げた2点の改善のきっかけになり、それだけで、体を使った発声の感覚がつかめると思いますよ!(♭Ч)

A.大きな声を出しているつもりなのに聞こえにくいと言われてしまう。はっきり発音しているつもりなのに聞き取りにくいと言われてしまう。自分にはよく聞こえているように感じるのに、何が起こっているのか分からなくなりますよね。
声がこもりやすい人の多くの原因は、「舌根の硬さ」にあると思います。舌に力が入り、舌根が高く盛り上がったような状態になっている、または舌を飲み込むように発声するため、声の通り道がふさがれた状態になってしまっています。
普段、大声を出す機会が少ない人、大声を出せる環境にない人、遠慮がちな人は、知らず知らず、内向的に声を出す癖がつき、結果、声が奥にこもりやすくなってしまうことが多いです。
解決策ですが、まず、喉を開けるようにしましょう。ブレスの練習だけでもよいと思うので、喉を絞めずに、息の通り道ができるようにしましょう。
喉の解放が感じられるようになったら、舌の先を上顎の真ん中につけたまま、あくびのように口の中を縦に広く開き、その状態をキープしたままブレスの練習をしてみましょう。
胸の深いところに息が入っていくのを感じられるようになったら、同じように舌をつけた状態で「エ」で発声練習をしてみましょう。その際、できる限り天井を高くキープするように心がけてください。
この方法で練習すると、次第に声が前に出てくると思います。慣れてきたら、舌をつけたまま「アエイオウ」の全ての母音を練習してみてください。
全ての母音で発音できるようになってくると、デコボコせず、聞き取りやすい声になると思います。(♭Я)