発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4737.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(9)(10)

A.まず、言葉をはっきり発音しているでしょうか?
顔の筋肉、口の中の筋肉、舌の筋肉が使えていなければ、声はこもってしまいます。また、呼吸が浅く、発声時に子音が出ないとやはりはっきり聞こえてきません。リップロールや巻き舌の練習をすることをお薦めします。
顔の筋肉をほぐすのもよいでしょう。なるべく声を前にするように心がけます。吐いた息に声がのっかって前に広がっていく感じをイメージするとよいと思います。
50音を一つずつはっきりと丁寧に発音する練習もよいでしょう。
そして、テクニックとは別にもう一つ必要なのは、心を解放することです。自信がなかったり、心が沈んでいると言葉は口の中でもごもごしてしまいます。堂々と深い息で対象とする人やものに向かってはっきりと発声することです。 (♯Å)

A.まずは声がこもってしまう原因を考えてみましょう。原因を知ることはとても大事です。原因がわかれば、それを改善することで問題は解決します。
1.あまり口を動かさないで発声してしまう。歯を食いしばり、歯と歯を合わせたままで声を出している。
・鏡を見ながら、大あくびをしてみる。
・ゆっくり「ア・イ・ウ・エ・オ」大げさに(口の中に小さめのゆで卵が入っているイメージ)口を開けて発音してみる。
2.舌の動きが悪い。
・思い切り舌をベーっと出したり、引っ込めたりする。
・舌を出したまま、横に左右の口角まで動かす。
・1つずつゆっくり、舌を上あごにつけながら「ラ・リ・ル・レ・ロ」を発音する。
・1つずつゆっくり、舌を上の歯の裏側に付けながら「ナ・ニ・ヌ・ネ・ノ」と発音する。
3.唇を使う発音がきちんとできていない。
・1つずつゆっくり、唇を合わせながら、少し勢いを付けて「パッ・ピッ・プッ・ペッ・ポッ」を発音する。
最後に自信なさ気に声を出すことも声がこもってしまう要因になります。堂々とお腹から声を出すこともとても大切です。(♯μ)