発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4848.呼吸法と人工呼吸法はつながるのですか。(気道確保と人工呼吸法)

A.以前より、天井を見上げながら発声をすると息の通り道を感じやすく、高音もとても伸びやかに出やすい、という不思議を感じていました。
状態としては、首の後を折って顎の上がった状態です。それは例えば、動物のように四つん這いになって顔を正面に上げている時の状態も同じです。(同じく首の後ろを折ってます。)また、仰向けに寝て同じく首を折った状態でも同じように声が出しやすいのです。・・・このとき、顎関節・舌根・喉・胸をリラックスさせる。
よく皆さんも映画などで目にする人工呼吸法、これは人工呼吸法で言う「下顎拳上」というらしく、舌根沈下を防ぎ意識不明の患者の呼吸気道を物理的に確保する医療的常套手段の状態らしいのです。喉・胸が反り返って呼吸気道が広がり、また舌根沈下を防ぎ、口の奥や鼻腔への通り道も広がっているのです。
人前でこの状態で歌ったり喋ったりするのはパフォーマンスとしてはふさわしくないのですが、この状態での息の流れ、共鳴の感覚を体感することによって、通常の体勢での発声時への応用に繋がるものがあるはずです。(♭Д)