発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4851.ブレスを吸う時にお腹に力が入りすぎて固まってしまいます。

A.声を出す時にお腹に力を入れるように教わってきた人の多くは、このような現象に陥っています。
スタッカートの練習をすると苦しくてしょうがないんじゃないかと思ってしまうほどです。
確かに、声を安定して出せるように必要にして必要な力で支えることはとても大切なのですが、その力を過度に使いすぎていることに原因があり、また、意識としても、お腹に力を入れるということの意識が強すぎてしまうと、過度な力の入れ方になってしまいます。
基本は、あくまでも「自然な声を出す為の発声」であることを忘れてはいけません。
力みを取り除く方法としては、まず、仰向けに寝てください。そして、頬を指でつまみ口が縦に開いたタコの口のような状態で、リラックスした状態で、「最初はゆっくり(これが大切!!)」口から自然に呼吸してみましょう。吸ったり吐いたりが自然に行われ、きっとこの状態では力むことは無いと思います。
次に、立ち上がっても、同じように自然な状態で吸ったり吐いたりができるように繰り返し行いましょう。
吸うのと吐くのが1:1になるように、吸って吐くまでの間に息が止まらないように注意しながら行いましょう。
これができるようになったら徐々にスピードを上げ、犬の呼吸のような速さでも同じ事ができるようにしましょう。
このときに注意しなければならないのが、あくまでも、吸うのと吐くのが1:1になること、息が途中で止まらないようにすることです。
以上の点に注意しながら練習していくと、徐々に力みが取れてくると思います。身体はあくまでもしなやかに使いましょう。(♭Я)