発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4907.あくびでのどを開けるとはどうするのですか。

A.発声のときによくいわれるのが、「のどを開けなさい」「あくびをするように」ということです。あくびでは口(口内)を大きく開けるとともに、深く息を吸うことが行われています。吐いたり、急いで吸おうと思わなくとも、誰でもトレーニングなしに口内を開け、のどぼとけを下げ、吸気できるためによく例に出されます。
しかも、あくびは、もともと新鮮な空気を取り組むためなので、覚醒させ頭をすっきりさせ集中する効果もあります。あくびは眠いときや起きたときに出ますが、それで眠くなるのを妨げたり、早く起きたりできるわけです。
表情の筋肉を動かすこと、表情を豊かにすることの苦手な日本人にとっては、あくびはマックスの顔面運動にあたります。あくびによって口が大きくあくとともに、側頭筋、頬筋(きょうきん)なども伸ばされます。
ただ、発声のときは、あくびをするのではありません。また、あまり無理に動かすと、あごによくないこともあるので注意しましょう。あくびそのものでなく、その前の状態とか、その感覚だけとか、トレーナーや生徒によっては、同じようにあくびを例にとっても実際の教え方はさまざまなようです。(♭ф)