A. 私は立場上、生徒から相談されたり、喉の調子が悪いといわれれば病院を紹介することもあります。けど多少喉をいためたくらいでまったく仕事にならなかったらまず舞台は無理です。多少の問題はだれでもあります。その中で最低限のパフォーマンスをするのが仕事であり、その最低限の声のレベルを鍛えるのがレッスンであると思っています。
現在はよっぽど酷い風邪でもないかぎりは声を壊すことはありませんし。毎日数時間のトレーニングと稽古をこなしても毎日歌えます。何かあるたびに病院にいっていたのでは仕事になりません。歌い手は肉体労働者なのです。痛めないような発声と痛めてもそれをカヴァーできる発声をみにつけて多少のことでまったくパフォーマンスができないという人にはなってほしくないと思います。
(♭Σ)