発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q5094~5096.パワーのある声は、力で出せますか。

Q.パワーのある声は、力で出せますか。

A.パワーと力とは似ているように思われますが、力と速度を掛け合わせたものが、パワーです。声の場合は速度というよりは、声門にかかる圧力(呼気圧)と声門閉鎖の時間の掛け合わせになります。

 

Q.声量と速度というのは反比例するのですか。

A.力と速度の関係ではそういえますが、力に声量を、速度というのに周波数を使うのは無理があります。

 

Q.筋力やパワーだけで声の問題が解決しないのは、なぜわかりますか。

 

A.私は、ゴルファーはじめアスリートの歌唱やせりふの発声をみてきました。初期の条件として、意志の強さ、精神力、集中力、体、呼吸などのコントロール、トレーニングへの心構えや日常管理に秀でているのは確かです。しかし、それで完成とは、まだほど遠いのです。スポーツの一流選手だからといって、すぐにプロ並みに、せりふや歌ができるわけではないことも、その証拠です。