Q.トレーナーに、いつも言っていることは何ですか。
A.自分の弟子のようにしないでくれということでしょうか。あなたができないことを見抜いて、やらせてくれと。そうでないと価値がない。先生やトレーナーが歌ったほうが、うまいに決まっている。そのまままねても何ともなりません。
Q.レッスン回数は、どのくらいがよいですか。
A.単純にいうと、レッスンは、多いほうがいい。遠方の人は、1ヵ月の中で、トレーナーのいない時間をどう使っていくかを学びに来るとよいと思うのです。レッスンをとれるだけとって減らしていく。最初に多めにして減らしていくほうがいいと思います。もちろん、ケースバイケースですね。
2回であろうが、10回であろうが、英会話みたいにはいかないのです。英会話は単純でしょう。週に1回なら1年かかることが、週に2回なら半年でできることもあります。
Q.レッスンの場を活かすには。☆
A.いろいろな質問をしてくる人、疑問を持って活かしている人は、かなり違ってきますね。
回数よりも、レッスンの質の差が大きい。同じ30分のレッスンをやっても、いろいろとたくさんのことをうまく学んでいると思う人もいます。
それはトータルで、長期で見ないとわからないこともあります。でも、心構えでも大体わかります。うまく活かせるようにしていきましょう。
毎日、質問してもいいし、提出も毎回出してください。といっても、続かない人もいます。
昔は、3、4年の間、毎日のようにいろいろなものを出して学んでいたものです。
一番大切なのは、ここがあろうがなかろうが、自分で勉強してくる習慣や環境をつくっていくことです。そういう人は、安心して次の場が開け、自分の活動を続けていくことができます。その体制ができていないうちは、やめたら、それで途切れることになってしまいます。大切なのは、レッスンそのものでなく、レッスンで自分をどう活かせるようにしていくかということなのです。
Q.早くレッスンを終えたいのですが。
A.先に器用で何でもやれてしまった人は、結構早くできた気になってしまう。それはもったいない。ここの本当のよさを使わないで、まるで音楽教室でのレベルのようなことで終わってしまう人もいます。その辺はアドバイスしています。トレーナーの差よりも個人差のほうが大きいですね。
Q.レッスンでうまく対応できない人はいますか。
A.対応できない人もいるから、人それぞれで対応します。こちらに合わせてくださいと言えますが、感覚で育ってしまうと、そういうことがわかるのに、1年かかる。続けていかないとわからないこともあるのに、やめてはわかりようもない。
Q.厳しいレッスンを望みますが。
A.やめないという信頼があればこそ、厳しくできた。何であれ、正しいことは正しい、やらなければいけないことはやらなければいけない。それがわかるまでに時間がかかっても、やっていけば直ります。最初から自由に自分の考え方で全部やっていくということが正しいわけではない。他のところにいくと通用しないのでは、何にもなりません。
Q.1回のレッスンに対して、どこまでやればよいのでしょうか。
A.ここまでやってきたらよいというのはありません。一方、やれるまで充分にやってきたと思うこともそれほどありません。これ以上できないというところまでやってから来る人は少ないものでしょう。もうちょっと本気でやればもっとできるはずなのにという手前に大半の人がいるのですね。ここの使い方も変わってきています。
昔はやれといったら、3倍やる人が、3分の1くらいいたのです。今はやれと言われたことをやる人がそのくらいです。アテンダンスシート、日記をつけなさい。皆が皆、同じやり方がいいというわけではない。自分なりにできればそれはいい。工夫をして学び方を学ばないと、本当の意味で力がつかない感じと感じたら、本気になってやっていくのもよいと思うのです。
Q.ここにくるときの最初の目標と違ってきましたが。
A.どのレベルまで問うのかは自分次第なのです。この程度で満足と思ってしまうと、広がっていっても、本質的なものではなくなってくるでしょう。
Q.ここで発表会をやってくれたらと思います。
A.本来、考えなければいけないのは、それを自分でどうプランするかということです。ステージで実習をシミュレーションはできます。あるいは、発表会をやる学校にいく、兼ねるなど。
Q.常に同じ答えを、トレーナーというのはくり返さなければいけないのですか。
A.同じようなタイプの生徒には、同じことを言うものです。それを先に知っていたら、早く上達することもあるので、Q&Aブログや会報もつくっています。腹式呼吸なども、レッスンで理論は不要、しゃべるよりも、しゃべったことを読んでもらったほうがいい。(♪)