発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.そちらには、プロや、プロを目的としないと受付けてもらえませんか。☆

Q.そちらには、プロや、プロを目的としないと受付けてもらえませんか。☆

A.生徒さんとしていらっしゃるときは、目的は不問です。うまくてもうまくなくても、ヴォイトレである以上、前の自分より常に進歩していくことだと思うのです。だからこそ、壁にあたったプロや、他のところでは何ともならなかった人、とても未熟、下手な人もいらっしゃるし、長く続けていただけると思うのです。

他者との優劣でみても仕方ありません。「昨日の我に今日は勝つ」、美空ひばりさんの座石の銘です。「あせらず、おこらず、あきらめず」「難しく考えるから難しくなる」

 

.ビジネスマンに声楽でトレーニングできるのですか。

 

A.声楽は、ここではヴォイトレとして、それを応用して使っています。クラシックが目的ではありません。ここの声楽家は、音大生でなく、プロや一般の人をたくさん教える経験を積み実績をあげています。

 

普通の人にも、仕事の声の欠点を直したり、補ったりするためのアプローチの一つとして、必要に応じて使えているのです。

 

 

 

Q.自分の声、本当の声を求めています。

 

A.ビジネスの声も、カラオケや歌う声も、あなたの笑い声ほどしぜん、かつ魅力的でないでしょう。「自分の声」「本物の声」などというキャッチが、ヴォイトレによう使われているのも、多くの人が何かしら自分のなかに、まだ、普遍的、かつ本質的な声があることを感じているからでしょう。是非、追及していってください。

 

Q.ヴォイトレの価値をうちのトップに話してもらえませんか。

 

A.ヴォイトレという枠を考え、そこで声の必要性で、要、不要を判断する人が多いので、私は困っています。表現力を高める身体やメンタルのベースでの強化手段として考えた方がよいと思います。いつでもお話はします。

 

 

 

Q.能にヴォイトレは使えますか。

 

A.能の謡の声をヴォイトレでよくするという方針で、現実に実績を上げてきました。単に、声をよくするのでなく、声への自覚を体を通して感じ、全身、声と耳にするようなヴォイトレをしています。いわゆる、ヴォイトレの枠を破って初めて、伝統芸に対応できるものと思っています。

 

 

Q.ビジネスには、マニュアル声を練習するのですか。

A.発音やメリハリを中心に、早くできるようになるマニュアル声の練習というものはあります。つくったスマイルと同じく、接客サービス業の、無難で好印象の高い対応のためのものです。役者や声優と同じく、それは役割に応じた声というべきです。(rf)

 

Q.伝わる声、伝わらない声は、声量とメリハリの違いですか。☆

 

A.それもありますが、体がついた声で、私は「肉声」と言っていますが、そういう声をもっているのかでしょうか。そのレベルならもっとも小さな声でも、病気であって息絶え絶えでも伝わります。口先だけの、立板に水のような語りでは伝わりません。

 

 

Q.なぜ、実体の伴った声が聞こえてこなくなったのでしょうか。☆

 

A.特に日本で、今、主張や説得に対して、何となく受け入れたがらない風潮が高まっているのを感じます。呼びかけがなくなり、書き込み中心になると、よい方向に行かないのに困ったことです。主体的に発言することと、本当の声は深く結びついているものなのです。

 

 

Q.かわいくて浅い女の子の声は直らないのですか。

 

A.アニメ声、ロリ声は、昔であれば、未熟であり、直すべきでしたが、今やそこに多くのファンや支持者がでています。TV、映画などのマスメディアでも、そういう声で仕事している人もでてきました。自分の心身が伴わない声の本人と周りとのふしぜん感、私は、本人が大人としての声をベースに得た上に、必要であれば、そういう声として使うことを勧めています。

 

 

Q.声楽は歌唱のための声の共鳴、一般の人はことばの声をつくるものだ、としたら、まったく違いませんか。

A.私の言う声楽は、それだけではなく、姿勢、呼吸、発声、すべての基礎を含みます。舞踏やダンスにおけるクラシックバレエの練習のようなものと思ってください。ここの声楽家はオペラ歌手をレッスンしているのではないので、そのことはよくわかって指導しています。(♯)