発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q. 首の後ろをほぐしていただいたら、スコーンと抜けた声がでて、とても声が出しやすくなりました。首のつまりと、声に関係があるのでしょうか?

. 声帯の回りの筋肉は、声を出すために声帯と連動して、さまざまな働き方をしています。使い過ぎたり、偏って使ったために、筋肉が凝ってしまうことは、声の場合にも当然起こります。しっかりした声であればあるほど、起きやすくもなります。そのコリについてはストレッチなどが必要になることも多いのですが、ストレッチだけでは、改善しにくい部分も多く、マッサージなどでほぐしてもらう声楽家は、少なくありません。筋肉が凝ってしまって痛い場合は、その痛みから解放されたいのでそこをほぐすことが必要になりますが、凝っているのに痛みがない場合でも、ほぐさずに放置してしまうと、その筋肉がじゅうぶんに働いてくれないことから、発声に支障が出てきたり、本来の実力を発揮できなくなったりします。首の後には、高音域をきれいに出すために役に立つ筋肉などもあるため、日常的にその筋肉を使っている人が、そこをほぐしてもらうと声が出しやすくなることは、当然の結果といえます。声を仕事で使う、あるいは使おうとしている人は、もちろん全身のストレッチができればよいのですが、せめて首回りのストレッチだけでも、日課にしていくことをお薦めします。(♭Ξ)

 

.大いに関係あると思います。基本的には体は健康であるほうが絶対的にいいわけでどこかに肩こり、首のこりなどがあると上手くいかないこともあります。疲れが酷いと声も鳴りづらくなりますしね。私自身は週に2回は整体にいきますし鍼にもいきます。どんなに注意していても毎日が歌う仕事なので喉よりも首、肩、腰、背中などが悲鳴をあげることが多いです。でも体が辛くても歌うんですけどね。仕事ですから。(♭Σ)

 

.関係あると思います。声は前に出ているように思いますが、発声の際に、身体の後を使って歌うかで、声の響き方が変ってきます。特に、首の後をは大事で、首の付け根から後へ引っ張る感じで歌うと、奥行きができて、豊かな声が出ます。ですから、首がつまっていると声も遠くまでとばないかと思います。頭をボーリングの玉と思って、ゆっくりと首を回すだけでも首がほぐれて、声がでやすくなると思います。常に、後を意識して歌うことは大事です。首をほぐして歌いましょう。(♯Ω)

 

.力が入ってしまうのは、よくないことです。オの口で、顎を横にすばやく動かすなどして、口をほぐすといいと思います。口の中をあけるとういうことは、軟口蓋を上げるということで、下に空間をつくるよりも、上に空間をつくるイメージにするといいと思います。大事なことは、表情を笑顔にするということです。表情と、口の中は連動していて、笑顔で歌うと、自然と軟口蓋が上に上がります。すると、口の中に空間ができますので、力で口の中をあけようとせず、いい表情を子心掛けるとよいと思います。(♯Ω)

 

.はい。大いにあります。首の後ろ、特に首筋や、首と頭の付け根あたりが凝っていると、声が響きにくくなります。首の周りには、たくさんの小さな筋肉や神経がたくさんあります。そこが凝っていると、どうしても舌根やら声帯の周りの筋肉などが緊張して硬くなってしまいます。そうなると、力みが出てきて、自由に口腔内の筋肉をコントロールできなくなります。軟口蓋も下がってきます。軟口蓋が下がってくると、声の響きがとても悪くなります。そして、一番大きな弊害は、息を吸うのがとても困難に感じるのではないでしょうか?!

大多数の先生が、息を吸う時に鼻から吸って下さい。 と言われていると思いますが、その際特に、息を吸いにくくなりませんか?

私自身は、首筋から肩に掛けて、身体が凝っていると非常に歌いにくくなります。息も浅くなるし、第一身体が鳴りません。ですから、常に身体の後はほぐすように心がけています。首を回したり、肩を回して血の巡りを良くします。皆さんもレッスン前に、準備運動としてとり入れてください。もうひとつ、肩や首の周りを冷やさないのもお勧めです! 常に温めておいて下さい。(♯Δ)

 

.首まわりが硬い、または力が入っている状態だと、誰にとっても声は出しにくくなります。試しに片方の手で後ろから首を強めにつかんで発声してみてください。この状態でも声は出ますが、首をつかんだ手を離して再び発声してみると、声がより出しやすくなっていると思います。この方はずっと入りっ放しだった首の力みを他者からほぐしてもらったことで緊張感がとれた(力みが緩んだ)と推測しますが、「スコーンと抜けた声」に感じられたのは、声がどうこうというよりも、首まわりが緩み「息の流れ」がスムーズになったことで、息の流れにのって出ていく声も「スコーンと抜けた」ように感じられたのでしょう。とても大切な部分を体感されたと思います。一点補足ですが、首の後ろをほぐす前の状態を「首のつまり」と限定してしまわない方がいいです。例えば顎や肩の力みが首に影響を与えたり、歪んだ姿勢を補おうとすることで首まわりに力みが生じることもありますので、「首」だけに限定せずにぜひ「歌う体勢」を総合的にみていいくことをお勧めします。(♯α)

 

.もちろん関係あると思います。首の後の筋肉は特に高音を出す際に気道を確保するための、また声帯を支えるために必要な筋肉を使うと思われます。一説には首の太い人は「いい声を出す」とも言われています。

声に関しては特に上半身の筋肉の状態は全て連動しているので、首はもとより、腰回り、背筋、鎖骨下、表情筋すべてベターな状態がふさわしいです。究極的には足の裏の状態、足の重心なども関係あります。

首の後は肩と代表される筋肉の凝りのはげしい部位です。ストレスや疲れなどが表れやすい部位なのでしょう。筋肉が凝っているということは思うように筋肉をコントロールできないことと同等です。個人差などもあるとは思いますが、自身でそう感じたのならば間違いはないと思います。今後は首の後の筋肉の凝りをほぐして発声に臨むといいと思います。(♭Д)

 

.あると思います。首や鎖骨のあたりが固まっていると発声に支障をきたします。それだけでなく、顎や舌、鎖骨のあたりなど、身体のあらゆる部分に変な力が入っていてはいけません。歌うために必要な筋肉が固くなっていては、十分な呼吸がとれなかったり、支えることができません。

ですから、発声する前に首回り、肩、鎖骨のあたりをよくほぐして柔軟な状態にしましょう。普段からストレッチをするとか、軽いランニング、またはタップダンスやジャズダンス(エアロビなどでも可)など、有酸素運動をすると肺も活発になると聞いたことがあります。歌うこと、発声することはスポーツに近いものがあります。

決して喉だけの問題ではないので、自分の身体の状態がどんなであるか、気を配っておくことが必要です。(♯Å)

 

.首のつまりや首こりは声と関係があると思います。首がつまったり、こっている状態は筋肉が緊張し、血流が悪くなっています。そして、局所的な状況だけではなく、首周りの筋肉とつながっている、あごや肩、肩甲骨周りの筋肉もやはり、こってしまっていると思います。こうなると、気道が狭くなることにつながり、深い呼吸をすることもしづらくなりますし、何よりも声帯を動かす神経や筋肉が締め付けられて動きにくくなり、結果声が出にくくなってしまうのだと思います。声を出しやすくするためには、顔の筋肉(あごはもちろん、ほおや目の周りも)首周りの筋肉、肩や肩甲骨周りの筋肉が緊張させて動かすのではなく、リラックスした状態でスムーズに動かしやすくしておくことが大切です。声は声帯を音源とし、呼吸に乗せて唇から発せられます。そのため、前側ばかりに意識がいってしまい、後ろ側である、首の後ろや肩甲骨、背中が無意識になっている方が多いのですが、背骨をよいポジションに保つことはとても大切だと、私は思います。(♯μ)

 

.首の後、つまり、うなじや首の付け根、肩まわりなどは、呼吸や声にとても影響の出る場所です。このあたりの筋肉が凝り固まってしまうと、息が吸いにくくなったり、声が出しづらくなります。首の後の筋肉は僧帽筋と呼ばれ、首の後から背中に掛けて広がる大きな筋肉です。ゆえに、この辺りが固まってしまうと、肩や背中なども固まってしまい、まず、呼吸に支障が出ると思います。息のコントロールができないから、無意識のうちに力んでしまっていたり、発声がし難くなっていたのではないでしょうか。

また、首筋にはたくさんの神経が通っており、筋肉が凝り固まってしまうと神経伝達が行われにくくなってしまい、身体全体の制御がし難くなってしまいます。首の後と肩の付け根付近が固まりやすい人は、よくほぐすようにしましょう。姿勢の悪い人(猫背気味の人)、目を酷使する人(パソコンなどの作業を長時間行われている人)、運動不足の人などは特に要注意です。

また、寒い時期は首や肩を冷やしてしまうことが、凝り固まった状態を作り出してしまうことが考えられますので、できるだけ首周りは暖めるようにしましょう。寝ているときなどは特に注意です。

(♭Я)

 

.私自身も、マッサージなどで首の後をほぐしてもらったりしてから声を出したときに、とても声が出しやすくなった記憶があります。また、歌いながら首と頭の付け根をほぐすと、とても楽に声が出たりしました。必ず関係があると思います。

そもそも首に力が入るとは、どういうことなのでしょうか?お腹の支えが上手くできていないときに、首で息や声を支えてしまう傾向が見られるようです。お腹や下半身でしっかり支えられないとどんどん支えが上に上がってアップアップした声になるようです。首をほぐすことで、力が抜け脱力した状態を作り、体で支えやすくなるのかもしれませんね。

身体で支える筋肉がついてくると、自然と首の力みがとれていきます。そしてこの、首の後は、声帯を引っ張ったり、口蓋を上げたりするときにも使うため、声とはたいへん関係の深い場所なのだと思います。時にマッサージして緩め、疲労がたまったらよく休息して、上手く付き合って生きたい部分ですね。(♯ё)