発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.感情の解放は、駅前の大声で歌ったりすればよいのですか。

A.どこかの企業研修のなかにもありましたね。劇団だけでなく、スポーツクラブなどでも、あがったり、緊張で実力を発揮できないことに精神的試練として、いろんなことが行われています。日本だけでなく、世界中で踏絵のように集団活動への参加儀式としてあり、先輩の威示行為、パワハラ、いじめを含んでしまうものです。

 私からいうと、すでにその形式に守られてやるのは甘いものです。サラリーマンの3分間スピーチや社歌斉唱と変わりません。それを見る人がいても、すぐに訓練、研修と理解してしまうから、大したプレッシャーにならないのです。一人で行うと、その発案から行動、その結果まで、プレッシャーと責任を伴うので効果はありますが、形式がないと、異常者ともみられ、社会的迷惑をかけかねません。

  周りの人を畑の野菜のように思えたら成功とも思えません。でも一つの経験になります。大声で歌うこと、人前で視線を受けること。今の日本人には、それだけでも大変でしょうね。(♯)