発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.滑舌がよくなる練習方法を教えてください。

A.一音一音の母音を腹式呼吸でしっかり母音を粒立てて喋る練習方法です。腹式呼吸に関しては割愛いたします。
1.まず「ああああああああああ・・・」と腹式呼吸によってしっかりと同じ母音を粒立てて発声できるようにしてください。この時、一息で息を流しなが声帯の合わさりが絶えないように(音が途切れないように)、かつ「あ」母音が粒立つように発声してください。2.次に「い」「う」「え」「お」とすべての母音に関して同じ練習をしてください。
3.今度は例えば「ああああああ・・・・・」と粒立てて発声したときと全く同じ体感をもって「あいうえおいうえおあうえおあい・・・」と母音の共鳴変化をもって同じく粒立てて発声できるようにしてください。母音の共鳴変化は繊細で難しく軟口蓋などの口の奥、特に舌根の位置を気にして共鳴変化をさせてください。
4.次に子音をつけて同じく母音を粒立てて発声します。「かきくけこいくけこか・・・」「あかさたなはまや・・・」など。すべての母音の音圧を一定にしっかり粒立つように気をつけてください。そうすると自ずと一音一音の子音の摩擦のさせる位置や具合、腹圧をコントロールするようになるでしょう。
5.通常の文章でも以上のように一音一音の母音を粒立てて発声してみましょう。「きょうはてんきがいいですね」を母音だけに変換して「おーあえんいあいいえうえ」と母音だけで粒立てて文章を練習してください。その後に子音を入れて発声するとうまく言えます。以上のような母音一音一音を粒立てる練習をしておくと子音と母音の関係を体で理解できるようになり、滑舌もよくなります。
(♭Д)