A.独得なくせ、独自のくせは、訛りなどと似て、その人のキャラクターの力になることもあります。ものまねされやすい人は、それだけキャラが立ち、それだけの人気もえられるのでしょう。表現上の色付け、味つけのようなのとしては、私は判断しません。しかし、こういうくせが個性や才能かというと、安っぽい一発芸のようなもの、飽きられやすく、深まりにくいだけで、一本、本筋が通っているところの上にある個性とは違うと思います。表層と本質の違いです。声でいうと、そのようなくせをとことん除去したもの、ナチュラル、素朴ゆえに誰でも受け入れられ深く、聞いても飽きないし嫌な感じがしない魅力的に思えてくるようなものがベースであり、個性です。(♯)