A.邦楽に限らず、芸事はそういうものです。考えてわかったと言っても仕方ない。やってできたらよいのです。できなければよくないのです。考えていることを口に出すから、考えるだけでは仕方ないと言われるのでしょう。
今は、先生が説明して、理解、納得させなくては反発をもたれる時代の風潮です。これは、西洋式にことば=理性=神からきたのですが、ヴォイトレの理屈などは、禅を理屈で解明するようなものです。研究者か実践家かではなく、どの世界でも、先生が説明して納得しても、それは大体外れているものです。
コミュニケーションになれば、効果的というくらいで必要となったのです。説明できるようなものは、大したものではありません。それで何の力になるものではない。個別に事情が違うのです。私もあなたと同じでした。(あるいは、あなたと同じような人もいました)心身でなく方法論の是非で語られたら、その程度にみられている、あるいはその程度の先生にすぎないのです。(♯)