A.感情をつくるときには、心だけでなく身もその状況になると、悲喜哀楽のそれぞれの声もしぜんと出るようになるのです。しかし、発声を必要以上に乱してしまいがちです。比較的、怒りや笑いなどでの強い表現はやりやすく、小さな感情表現をするとき問題を生じます。ステージで顔もみせない声優さんにもよく起こります。
私どものヴォイトレは、演技でなく型から入ることで、その2つを切り離して解決します。つまり、オペラ歌手が悲しみ、死んでいくときにも朗々と絶唱する、感情を心に抱いても体にもってこない、そういう切り離した表現をできるようになるための基礎を行うのです。これでかなりの声優、役者が、声を自由に扱えるようになります。
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