A. 人の声は、声帯の微弱な振動音が人の体に振動して拡声されているのですが、主に骨とりわけ頭蓋骨に響いて拡声されます。そしてその共鳴音は口から吐かれる息に載って空気振動として外に流れていきます。
まず分かりやすくトライして欲しいのは、アニメ声と呼ばれる鼻声です。鼻濁音、m,nの子音、子犬や小鳥の鳴き声の真似、ハミング…これらは単純に鼻腔に共鳴させる練習として相応しいです。大事なのは響いていると感じようとすることです。鼻腔に響いているのに察知できないという方は意外と多いのです。
鼻腔共鳴を理解すれば道は早いです。鼻腔や眼球周辺を中心に頭部の筋肉を総動員させて響きで遊んで下さい。今まで出なかった音が出るようになります。この時、嗚咽するときや大笑いする時のような喜怒哀楽の極みの際の表情筋を総動員してください。信じられないくらいしわくちゃな顔で響きを探して下さい。
大事なのは共鳴を体感理解することが、発声にとって本当に大切なことであると知ることです。僕は腹式呼吸より先に共鳴を覚える方が道は早いと思ってます。何故なら共鳴を覚えると共鳴部位に音を集めるためにどう喉を開ければいいのか?どう呼吸をおくればいいのか?と他の発声器官の成長にも繋がりやすいからです。(♭Д)