A.役者や芸人は、他人を演じるところから入ります。そのためには、目はもちろん耳でもよく聞いて、それを自らの表情や発声器官に移し変えて、音声表現するわけです。その人をデフォルメしたのが、もの真似です。形態模写であっても、驚くほど表情が似てくるのは、まさに発声器官やその使い方を当人に近づけて、その音色をコピーしようとしているからです。自分と似た姿、形、顔つきの人は真似やすいのは、そのためです。ともかく、ちょい役で、たった一言で伝えることから徹底した下積みをしてくる役者は、初めから1曲3分間で与えられる歌い手よりも、細いところに厳しいといえます。そこを見習ってください。歌も一音、1フレーズごとにチェックしてみてください。(ポカスカジャン、イッセイ尾形、清水ミチコ、いっこく堂、コロッケ)(♭)