発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.アレンジャーやSEに学ぶことは。

A.アレンジャーやSEは、歌をバランスよく効果的に整え、心地よくしてくれます。すべての歌をすべてうまく歌える必要はありません。すべての歌を歌う必要もありません。自分の歌を持つこと、自分にしか歌えない歌を持つことの方が大切です。歌手はエンターティナーですから、多くの人のなかで、その人の名前とその人の歌が一致してこそ、プロと認められていきます。

 もちろん、ジャズやシャンソンなどでは、本場のものをその雰囲気のままうまく歌う人や、演歌なら何でもござれという流しの人もいます。また、歌は下手でも、自分で作詞作曲したシンガーソングライターは、それが売れたらプロです。

歌で食べられたらプロというのなら、ストリートミュージシャンもプロです。一時、売れたからといって、ずっと食べられるわけではありません。毎日、歌っているからといって、皆が皆、歌い手が本職とも限りません。

 聴衆がいたらプロでしょうが、私の知っているオーナー企業の奥さんは、年に4回、大コンサートを開いています。もちろん、プロということばにこだわることはありません。

 (私も肩書きや職をよく聞かれますが、公的資格がないものについては、自称してもよいし、まわりがそう呼ぶのなら、それも一理あるかもしれません。私は「トレーナーではない」と断っていたのに、そう呼ばれるようになってしまいました。これを定義するなら、トレーナーというのは、人(の声)を育ててなんぼ、誰の声を育てたかが実績でしょう。プロの定義を、あなたなりにしてみてください。(♭)