発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.調律は、440HZが悪く、444HZがとてもよいと聞きました本当ですか。☆

A.以前にも触れた通り、そんなことはありません。(rf

それに加えておきます。今の日本では、ほぼ442HZ、その間をとっています。楽器他の調律器具自体、温度などの条件で1HZくらいぶれるし、最高レベルの音感の持ち主でも2HZくらいの違いしかわからないそうです。

調律師さんとかでも絶対音感の人は、あまりいないようです。絶対音感の人の方が個人差がかなりあります。まして歌唱においてこだわる必要は全くありません。ビブラートなどでは10HZくらいに高低がかかることもあります。前述したように、そのズレのなかで、ずり上がり(日本人に多い)よりは、どうせずれるのなら高めがよいとなり、そのうち音響のリバーブ効果技術がよくなって、ノンビブラートで(ビブラートが全くないのではない)ピッチ狙い(カラオケの点数でトップクラスのえなりかずきさんのような唱法)に代わるようになったわけです。

まあ、A444HZで調律したときの上のCの音の528HZは、DNAの修復をするという人もいますし、また千年以上も前にそれを使っていた人というのもいますので、そう信じられる人は、その効用を使えばいいと思います。声や歌に関わる以上、私もスピリチュアルなものとして、接してはいます。440HZより444HZがよいと聞き比べてと思った人は446HZ~4448HZで聞いてみてください。あるいは、5つくらいのHZでブラインドテストしてみてください。結論としてよいというのはよいけど、だめというのはだめってことでしょうね。

そもそも計算すると、平均律A444HZならC528.011…で合いません。ちなみにA440純正律にすると528。どちらを使おうとしても、理論そのものが最初から破たんしているのです。(♯)