A.ポピュラーのヴォーカルや役者の場合は、声楽家が決して出せないし、使わないような声を使うことも少なくありません。これは、スタイルの違いから起こることです。声楽からポピュラーに移ってくる人にも、クラシックより難しいものがたくさんあるといっています。それは、一言でいうと、声に頼らないことです。共鳴や声量でごまかさないことともいえます。何よりも、個性、独自性が問われます。自分自身をど真ん中にすえた声と表現を持ち、自分の世界を相手に伝えることです。(声楽も本来は同じはずなのですが、多くの声楽家は一流の声を目指し、真似を目標としているうちに生涯を終えてしまうようです。)(♭)